ウミガメ学の決定版。

      2016/05/09

 書店で見つけたとき、思わず、「もっと早く出てくれよ」と呟いてしまいました。
 日本ウミガメ協議会会長の亀崎直樹さんが編者となって出版した、『ウミガメの自然史 産卵と回遊の生物学』のことです。
 進化の歴史から解剖・生理、回遊ルートや民俗学にいたるまで、ウミガメにまつわるほとんどあらゆることが網羅された1冊となっています。
 私が卒業論文のテーマにしていた、ウミガメの性分化に関する情報も、現時点で判明していることが豊富な参考文献とともにまとめられていました。もし研究に取り組んでいた時期にこの本があったら、かなり情報収集が楽になったことは間違いありません。「もっと早く……」とはそういう意味です。
 今、ウミガメに関して日本語で書かれた本の中で、もっとも信頼でき、有用な1冊と言えるでしょう。
 ウミガメの研究に携わりたい学生さんにとっては、必読の1冊です。是非買いましょう。
 なに、「理系の教科書」だと思えば激安価格ですから。

1986年生まれ。幼少期より生き物と戯れて育つ。2011年、東京農工大学農学部獣医学科卒業。同年より小動物臨床に従事。在学中から、WordPressを利用してブログを書き始める。ニシアフリカトカゲモドキと出会った2014年に内容を一新、爬虫類ブログ「とかげもどきのしっぽ。」を立ち上げ、現在に至る。ニシアフリカトカゲモドキをはじめ、多くの爬虫類と暮らしている。

 - 爬虫類本