トカゲモドキ飼育にかかるお金。

      2016/03/18

 トカゲモドキは、お金のかからないペットだと思っている。
 少なくとも、犬や猫に比べれば少ない出費で飼えるものだと思っている。
 しかし、実はそう「思っている」だけで、実際にそれぞれどのくらいのお金がかかっているのか、整理してみたことがない。だから、これが実は思い込みで、計算してみたらけっこうお金がかかっている、ということがあるかもしれない。
 そこで整理してみることにした。
 トカゲモドキの飼育にはどれくらいのお金がかかっているのか。
 そして、それは、猫と比べてどうなのか。
 それぞれ1匹あたりの費用を計算してみる。
 なお、我が家は24時間365日エアコンつけっぱなしで、トカゲモドキ、猫いずれもその恩恵にあずかっているので、エアコン代は省く。
 まずは初期投資。
 トカゲモドキの飼育に必要な備品は、ケージ、水入れ、シェルター、遠赤外線ヒーターの4つ。それぞれどの商品を選ぶかでも変わってくるが、うちの場合は、ざっくりケージ5000円、水入れ500円、シェルター700円、ヒーター3000円くらいである。合計で9200円だ。
 一方、猫の飼育に必要な備品は、トイレ、餌皿、水入れくらいなものであろう。寝床はダンボール箱と古いバスタオルでよい。うちではシステムトイレを使っているので、トイレが1500円、餌、水入れはそれぞれ700円である。合計すると2900円。
 であるから、初期投資は猫がトカゲモドキの3分の1ということになる。
 では維持費はどのくらいかかるだろうか。
 トカゲモドキに与えるコオロギは、1匹17円くらい。それを、1匹あたり1度に5匹ほど食べるので、1回の食費は85円。2日に1度餌を与えるから、月に15回で1ヶ月あたりの食費は1275円。
 トカゲモドキの床材にはペットシーツを使っている。その値段が1枚5円。2日に1度は交換するので、月に15枚消費するから1ヶ月あたり75円。
 ヒーターの1ヶ月あたりの電気代がおおよそ、131円(電気代計算君で計算)。
 だから1ヶ月にトカゲモドキにかかるお金が1481円。年間だと17772円。
 猫に与えているキャットフードは2kgで1500円。1匹あたり1日90g与えるから、1日の食費は67.5円。1ヶ月だと2025円。
 システムトイレのシートは1枚あたり70円。週に1度交換するので、1ヶ月で280円。砂の方は1回に投入する量の値段が600円くらいで、2週間に1度補充するから1ヶ月で1200円。
 合わせて、1ヶ月に猫にかかるお金が3505円。プラス年に1回打つワクチンが3000円で、年間だと45060円。
 よって、維持費は猫がトカゲモドキの2.5倍、ということになる。
 と、いうわけで、初期投資こそトカゲモドキの方がかかるものの、長い目でみればやはり猫の方がお金がかかる、ということが明らかになった。まあ、体重にして100倍の開きがあるのだから当たり前といえば当たり前であるが。むしろ、そんなに違うのに、そして変温動物と恒温動物の差があるのに、食費の差が2倍しかない、ということが驚異であろう。体重あたりではトカゲモドキの方が5倍も金がかかっている。猫の餌、やっすいなぁ。
 いずれにせよ、トカゲモドキは、猫に比べてもお金のかからないペットである(猫はお金のかからないペットである)。
 エアコン代は省いたが、これは犬を飼おうが猫を飼おうが何を飼おうが、日本で動物を飼う限りは平等に必要になるお金だし、それ以前に人が生きて行くのに必要なお金だから、どうせ支払うことになる。
 だから、ペット的に1匹飼うだけであれば、トカゲモドキの場合、お金の心配は、ほとんどしなくていいと思う。

1986年生まれ。幼少期より生き物と戯れて育つ。2011年、東京農工大学農学部獣医学科卒業。同年より小動物臨床に従事。在学中から、WordPressを利用してブログを書き始める。ニシアフリカトカゲモドキと出会った2014年に内容を一新、爬虫類ブログ「とかげもどきのしっぽ。」を立ち上げ、現在に至る。ニシアフリカトカゲモドキをはじめ、多くの爬虫類と暮らしている。

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