ニシアフリカトカゲモドキとアオジタトカゲの餌の食べ方の違い。

      2016/03/21

 アオジタトカゲを飼い始めて、「お」と思ったことがひとつある。
 ピンセットから餌を受け取るときの、受け取り方がトカゲモドキと違うのだ。
 トカゲモドキたちは、ピンセットから冷凍コオロギを受け取る場合でも、生きて動いているコオロギを襲うときと同じように、しっかりと狙いを定め、コオロギに飛びついてくる。死んでいる虫に対しても、しっかりと「捕食」の行動をとる。

 一方で、アオジタトカゲは、まるで果物にでもかじりつくかのように、のんびりとした様子で「あむ」とコオロギをくわえる。

 生きている虫を与えた時には、ばたばたと走り回ってトカゲモドキと同じように「ガッ」と食らいついていくから、「死んでいる虫」と「生きている虫」とで、対応を変えていることがわかる。
 活き餌でも冷凍餌でも同じようにふるまうトカゲモドキと、振る舞いを変えるアオジタトカゲ。
 はじめてピンセットでざくろに餌を与えた時にそのことに気づいて、おもしろいな、と私は思った。
 たぶんこれは、食性の違いによるものなのだろう。
 トカゲモドキはきっと、野生ではもっぱら生きている昆虫を捕まえて食べているのだと思う。彼らにとって「食べる」とは「動いている虫を捕まえる」ということで、だから飼育下で死んだ虫を食べるようになっても、その動きが出てしまうのだろう。
 一方のアオジタトカゲは、死んでいる虫や、獣や、果物など動かないものも日常的に食べている。だから、「動かないもの」に対しては、「動くもの」とは異なる摂食行動をとるのだろう。
 その違いが、行動の違いに表れているのだ。
 もっぱらトカゲモドキばかり飼っていて、アオジタタイプのトカゲを飼うのははじめてだったから、その行動は新鮮だった。
 ピンセットから餌を受け取るというそれだけの行動でも、種によって違いがあることがわかったりする。
 動物を飼うのは、これだからおもしろくて、やめられない。

1986年生まれ。幼少期より生き物と戯れて育つ。2011年、東京農工大学農学部獣医学科卒業。同年より小動物臨床に従事。在学中から、WordPressを利用してブログを書き始める。ニシアフリカトカゲモドキと出会った2014年に内容を一新、爬虫類ブログ「とかげもどきのしっぽ。」を立ち上げ、現在に至る。ニシアフリカトカゲモドキをはじめ、多くの爬虫類と暮らしている。

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