Voice-4 R. Sさん

      2016/02/05

R. Sさん 男性 農業関連
飼育動物:フトアゴヒゲトカゲ、ヒガシヘルマンリクガメ、ヒョウモントカゲモドキ

 爬虫類に関心を持つようになったのは、子どもの頃に沖縄旅行に行って、動物園でイグアナを見たのがきっかけですね。もともと恐竜が好きだったので、恐竜っぽい佇まいのイグアナの姿を見て感動してしまって。だから、恐竜チックというか怪獣チックというか、そういう外観が爬虫類の魅力だと今も感じています。
 はじめて飼った爬虫類はクサガメです。小学校3年生の頃に。誕生日プレゼントとして、動物を買っていいことになったんです。それまでも、魚とかハムスターとか飼ってたんですけど、爬虫類はそれが最初。総合ペットショップで買いました。クサガメを選んだのは、もともとカメが好きだったっていうのと、そのお店には他に爬虫類がいなくて、選択肢がなかったっていうのが理由ですね。当時は、住んでいた九州ではほとんど爬虫類売られていませんでしたから。
 それでも、中学1年の頃には、ヒガシヘルマンリクガメを飼い始めることができました。それから、2年の頃に初代のフトアゴヒゲトカゲを。オオトカゲを飼いたいって気持ちがあったんですけど、マンション住まいだと難しいなってことになって、マンションでも飼えるトカゲということで、フトアゴになったんです。そのフトアゴは、雑誌で紹介されたりもして、思い入れのある個体ですね。九州のイベントに連れて行ったこともありますし。
 そう、イベントに出展したことがあるんですよ。生体だけでなく、グッズの販売もできるってことだったんで、親のすすめで、せっかくだからって出展してみたんです。フトアゴとかをモデルにして、Tシャツ作って。その時に、この子がモデルですって、生体も連れて行きました。フトアゴと、リクガメと、あとその時飼っていたインドシナウォータードラゴン。けっこう質問攻めにあったりして、それも印象に残っていますね。
 だから、そのフトアゴが死んじゃった時はだいぶ落ち込みましたね。亡骸と一緒に、一晩ベッドで寝るくらい。飼育をやめようとか、そこまで思いつめたことはないですけど、あれはつらい経験でした。
 今は、リクガメに加えて、2代目のフトアゴと、レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)がいます。このレオパは、アメリカ旅行に行った時に、向こうで記念にって買ったものです。今後も飼育は続けていきたいと思いますが、今はこれが限度ですね。サバンナモニター飼いたいな、とは思ってるんですけど。イグアナですか? 今は難しいですねぇ。爬虫類以外は今はまったく飼ってないんですが、飼うとしたら、魚とかインコとか、ちょっと興味あります。
 家族の反応、ですか? ……そうですね。父は動物自体が苦手で、母ももともとは爬虫類が苦手でした。ただ、フトアゴを飼い始めてから、母は好きになってくれたんですよ。ヘビだけは、両親とも苦手なんですが。
 高校時代には、1人、爬虫類好きの友人がいました。その人とは、今も交流しています。それ以外では、facebookを通じて知り合うことが多いですかね。飼育に関する情報も、ネット経由で得ることが多いです。昔は本でしたが。馴染みのお店はありますけど、お店で訊くことはあんまりないですね。
 リクガメやフトアゴを連れて、散歩に行くことはよくあります。大きな公園に連れて行って、2~3時間遊ばせて。動きまわってるのを見るのは楽しいです。あと、周囲からけっこう反応があるのがおもしろいですね。希少動物じゃないのかって心配されることもありますけど、興味のある人から飼育方法について訊かれたりとか。九州にいたときは、ミズガメとリクガメの区別のつかない人も多くて、陸を歩いていることに驚かれたり、リードでつないでることに驚かれたりもしました。野生のカメなんじゃないかって騒ぎになったこともありましたね。東京ではちょっと違って、ミズガメとは違うことはわかるみたいなんですけど、ゾウガメと混同する人が多い気がします。「これ、そのうちでっかくなるんでしょ?」って。子どもさんは親にせがんだりしますね。自分もカメ散歩させたいって。
 フトアゴの方は、普通の人にとっては見慣れない姿をしているせいか、動かないでいるとおもちゃと勘違いされることがあります。でも、日本のトカゲではありえない大きさですから、動くとわっと注目を集めますね。写真に撮られるのはフトアゴの方が多いと思います。カメレオンとか、イグアナとか、ワニとか、いろんな風に言われますよ。年配の方だと、エリマキトカゲっていう反応が多いですね。東京の人の方が、言い当てる人の割合が高い印象があります。九州だと、フトアゴって言い当てる人はたいてい飼ってる人。東京の人は、わからなくても、「トカゲ」でくくる感じです。ちなみにフルネームは覚えにくいようで、「フトアゴヒゲトカゲ」って言っても、「フト……なんですか?」って聞き返されます。最終的に、「フトアゴ」でいいですよってなるんですけど。餌の話をすると、虫を食べることよりは、「トカゲが野菜を食べる」ことの方に驚く人が多いですね。
 で、もともと私は人見知りで、人としゃべることがあまりできなかったんです。でも、そういう会話を通じて、だんだん、人と話せるようになったんですよね。会話することに自信がついて。だから爬虫類がいなかったら、今の人生はなかったなぁ、と思っています。私にとって爬虫類は、人生を開いてくれた大切な存在なんです。
 今は、いい時代になりましたよね。鳥を飼ってる人よりも、爬虫類を飼ってる人の方が多くなったとか聞きますし。イベントもずいぶん増えたし。爬虫類カフェとか、今どんどんできてるじゃないですか。楽しいですよ。
 イベントへの出展ですか? 今はもうしないですけど、でも、行ける範囲で行ってはいますよ。今年も、東京と、静岡にも行く予定です。そのうち、お会いできたらいいですね。

1986年生まれ。幼少期より生き物と戯れて育つ。2011年、東京農工大学農学部獣医学科卒業。同年より小動物臨床に従事。在学中から、WordPressを利用してブログを書き始める。ニシアフリカトカゲモドキと出会った2014年に内容を一新、爬虫類ブログ「とかげもどきのしっぽ。」を立ち上げ、現在に至る。ニシアフリカトカゲモドキをはじめ、多くの爬虫類と暮らしている。

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