ニシアフリカトカゲモドキの求愛と交尾

      2016/02/23

 うちのニシアフリカトカゲモドキたちが、恋の季節を迎えました。
 せっかくなので、その様子をお届けしたいと思います。
 まずは、オスのメスへのアプローチから。
 メスの存在を認識したオスは、尻尾を小刻みに震わせながら、メスに近づいていきます。メスに近づくと、すんすんと鼻を鳴らしながらメスの匂いを嗅ぎます。匂いが嗅ぎながら体を寄せ、体を固定するためにメスの首元の皮膚をくわえます。

 この映像では、首元をくわえられたメスが口を開けて嫌がっていますね。メスがその気になっていない場合には、このようにして抵抗するため、すんなりと交尾することができません。
 メスも発情し、オスを迎え入れる準備ができている場合は、それほど抵抗する素振りを見せずに、オスのアプローチを受け入れます。すると、オスは後肢でメスの腰のあたりを押さえて交尾の体勢に入ります。メスは、交尾しやすいように尾を持ち上げます。

 こうして、交尾が完了します。
 交尾が終わると、オスは自分のヘミペニスを舐めて清掃します。

 動物を飼うことの醍醐味のひとつは、このように、野生下ではなかなか観察できない動物の行動を観察できるところにあると私は思っています。これを野生下で見ようと思ったら、相当タフな山ごもりをする覚悟が必要でしょう。爬虫類の繁殖というと、オリジナルモルフの作出だなんだという方にばかり目が行ってしまいがちですけれど、それ以前に、知的好奇心のくすぐられるわくわくする体験でもあるのですよ。
 

1986年生まれ。幼少期より生き物と戯れて育つ。2011年、東京農工大学農学部獣医学科卒業。同年より小動物臨床に従事。在学中から、WordPressを利用してブログを書き始める。ニシアフリカトカゲモドキと出会った2014年に内容を一新、爬虫類ブログ「とかげもどきのしっぽ。」を立ち上げ、現在に至る。ニシアフリカトカゲモドキをはじめ、多くの爬虫類と暮らしている。

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