「おもしろい」を伝えるにはどうするか。
2016/05/08
ジュンク堂書店が、YouTubeでこんな動画を公開しています。
沖縄大学人文学部こども文化学科教授の盛口満さんによるトークショーの模様を収録したものです。
教師として理科を教える傍ら、たくさんの生き物本を執筆されている盛口さんが語るのは、それらの本を生み出すきっかけとなった、教え子たちとのやりとりです。理学部で生物学を学んだ自分とは違い、「生き物に興味がない」生徒たちに、どうやって生き物のおもしろさを伝えるか。試行錯誤する中で体験した、いくつものエピソードが紹介されます。
「危険、気持ち悪い、食う」の3Kが「寝た子を起こすマジックワード」であるとか、夜間中学のおじぃやおばぁたちは、実生活との関わりを見出だせない知識を教えられても「へぇー」と聞き流してしまうけれど、実生活とリンクした知識には前のめりで食いついてくるとか、こんな風にブログを書いて、人に何かを伝えようとしている者にとってはとても参考になるお話が目白押しでした。
「常識から始めて、最後に常識をひっくり返す」のがよい授業の鉄則であるならば、「ヘビは怖い、気持ち悪い」と思われていることは、実は、「ヘビの正しい姿」を知ってもらうのには有利なことなのかもしれない、と思ったりして。
できれば生で聴きたかった、と思うくらい、刺激的な内容でした。
ご興味があればぜひ。