「最前列で見る観客になりたい」という感覚。

      2016/05/08

 2014年に『ときめき昆虫学』の出版を記念して行われたメレ山メレ子さんのトークショーがYouTubeに公開されています。

 一昨年のものですから、ご覧になった方も、あるいは、会場へ足を運ばれた方もいらっしゃるかもしれませんね。おもしろいのは、「虫」というよりはむしろ「虫屋」ではないのか、と思わされるトークショー。
 このトークショーの中で印象に残っているのは、後半にメレ山さんが語られた、「普及とか啓発とか、そういうことをしたいわけではなくて、ただ自分が観客として、おもしろいことを最前列で見たいだけ」という言葉です。「自分が主催者になれば最前列で見られるから、イベントを主催するのだ」という言葉は、「ああ、確かに」ととても共感できるものでした。クオリティも規模も全然違いますけれど、私がブログを書いて、いろんな人に話を聞きに行っているのも、思えば「自分が楽しみたい」という気持ちがあるから。もちろん、貴重なお時間を頂いてお話を聞かせていただく以上は、その人のことが伝わるように努力をするわけですけれど、根っこのところにあるのは、間違いなく、「おもしろい話を聞きたい」という思いです。
 だからこそ、それを「みんなが楽しめる形」に仕上げられるメレ山さんはすごい、と思うし、憧れたりもする。
 2年前の動画を今でも見ているのは、定期的に自分に燃料を投入するためだったりします。

1986年生まれ。幼少期より生き物と戯れて育つ。2011年、東京農工大学農学部獣医学科卒業。同年より小動物臨床に従事。在学中から、WordPressを利用してブログを書き始める。ニシアフリカトカゲモドキと出会った2014年に内容を一新、爬虫類ブログ「とかげもどきのしっぽ。」を立ち上げ、現在に至る。ニシアフリカトカゲモドキをはじめ、多くの爬虫類と暮らしている。

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